魔術の誘い(2)

※本記事をお読みになる前に、「魔術の誘い(1)」を一読されるとよりこの記事を楽しむことができます。

おはようございます。箱の中のユーフォリア代表のDaigonです。
本日は、担当の日曜日ではありませんが土曜日の記事も担当となりました。
よろしくお願いします!

さて、前回の記事では文末に「中近代の西洋魔術」と予告しました。
ですが範囲がとても広いので、「魔術の誘い」の中で数回に分けてお話させて頂くことにしました。
今回はその中でとても存在感ある「黒魔術の基盤」についてお話させて頂きます。

まず、黒魔術とは邪な存在を信仰し悪意ある呪術を行う魔術をさします。
魔術の誘い(1)」では「超神秘的自然事象」が魔術だとお話しました。そうなると黒魔術は「悪意ある超神秘的自然現象」なのでしょうか?

実際の所は、黒魔術は少し別格の存在です。
黒魔術とは反対のものを、正当なる魔術とするとしましょう。
正当なる魔術は自然に抗う手段でありまたは人を助ける手段ですが、黒魔術は私利私欲のために動く狂信的なものがほとんどです。

なぜ私利私欲のためと言い切れるかといえば、そこにはもちろん理由があります。
15世紀から19世紀頃のイギリスで、黒魔術をはじめとするオカルトブームがありました。
このブームの発端となったできごとは魔女狩りです。

魔女の説明は今回は省かせていただきますが、魔女こそ黒魔術の代名詞だと思われるかもしれません。
ですが、本来の魔女は、人々の産まれてから死ぬまでをサポートするアドバイザーのような存在がほとんどです。
そこには宗教政治から生まれた歪みと民達の人間不信がありました。
疫病が流行し殺人が横行していた時代で、怪しい薬草を保管する魔女や、黒魔術というのはかっこうの的でした。
強大な宗教は、黒魔術という存在に「悪しき魔術で人を殺す」という付加価値をつけてしまいます。

邪な存在を信仰するのは歴史の過程でどこにでもありますが、魔女狩り後の黒魔術は本来の魔術とはかけ離れたものになります。
それが、「人を呪い殺す」や「悪魔を召喚して願い事を叶えてもらう」といったものになります。
昔からそれらは黒魔術のなかにも存在しています。ですが、それは「秘密」であり一部の人間しか知らないものが、魔女狩りにより黒魔術が深く一般民に知られることとなりました。
そして、莫大な富を持て余す上流貴族により「欲を叶える術」としてブームになります。

これが近代の黒魔術の基盤です。
よって、魔術と黒魔術での共通点といえば「願望」という点でのみになります。
黒魔術の普及には、悲しい歴史背景がいつも存在しています。それこそが黒魔術の真理なのかもしれませんね。

前回に続き、今回も退屈な話がメインになってしまいました。
この記事を読まれている方は魔術に興味を抱いている方だと思い、深く理解して頂くとより楽しめると思い、このような記事にさせて頂きました。ご期待して下さった方々申し訳ありません。
明日は、「錬金術」についてこのような形式で執筆させて頂きたく思っております。
拙い文ですがここまでお読み下さり、ありがとうございました。

Daigon

【用語参考】
魔女狩り(ジャン・ミシェル サルマン)
王権の呪術的起源(ジェイムズ・G・レイザー)
法の書(アレイスター・クロウリー)
大英博物館設置資料
その他自研究資料より。

注:個人的な解釈などが随所にありますのでこれが絶対論という訳ではありません。その程ご容赦下さい。

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